エネがえるBiz:太陽光発電量推計のロジック

エネがえるBiz:太陽光発電量推計のロジック

1)JISの推定方法 を参照

以下の式より 365日1時間単位 で推計しています。

【計算式】Ep=K‘ × K × P × H ÷ G

Ep:時間システム発電発電量(時間別の発電量)
K‘:基本設計係数(JIS推奨値は「0.7562」。メーカー予測値を考慮した設定を別途行うことが可能。上限は0.99)
エネがえるBizの初期値は0.85 。初期値の変更も可能です。
K:温度補正係数(「最大出力温度係数」や「設置形態」によって算定)
P:太陽電池アレイ出力(「モジュール出力」×「パネル枚数」または「出力値」。但し、最大値は「PCS出力値」)
H:時間別傾斜日射量(「観測地点」「方位角」などから算出)
G:標準試験条件における日射強度(1とします)
設置面3面まで設定が可能(以下太陽光自家消費シミュレーション設定画面イメージ)
余剰率をグラフで見ながら太陽光パネル、パワコンの出力値(kW)を調整いただけます。
発電量推計の単位は1時間毎で計算。

Web画面上では月単位でグラフ表示。Excelレポートでは365日1時間毎の発電量(kWh)・自家消費量(kWh)・余剰量(kWh)を含む詳細レポートが出力されます。

(エネがえるBiz設定項目)

【必須で入力】
日射量観測地点(プルダウン選択)
→NEDO METPV-20の日射量DBを指定地点に基づき参照します。
太陽光パネル出力値(kW)
方位角(度)
傾斜角(度)
基本設計係数:初期値0.85
※JIS推奨値は0.76ですが実態にあわせ0.85で初期値をセット。モジュール毎に上下しますので詳細はPVメーカーにお問い合わせください。経験値ですが以前パナソニックHITの発電量で検証した際は0.9前後でセットすると実態に近い値がでたことがあります。
太陽電池素材(結晶系・化合物・薄膜ハイブリッド・アモルファスの4択)
設置形態(架台設置・屋根置き・建材一体の3択)
PCS出力値(kW)
*非FIT自家消費が前提のシミュレーションのためPCS出力以上の発電電力は捨てる仕様です。
PCS変換効率(%)


【任意で入力】
年間予想発電量(kWh)
*別途メーカーシミュレーション等の数値がある場合入力いただくと 数値が補正 され精度が高まります。ない場合は上記必須項目を元にエネがえるBizが推計・計算します。

2) 日射量データベース:NEDO METPV-20 のデータベースを参照しています。
※産業用自家消費では、発電量シミュレーションを悲観的に推計したいため、寡照年の採用をご希望されるお客様のフィードバックもいただいております。ただし現時点では 平均年を採用 し、正式リリース後のフィードバックを改めて参考にさせていただきながら改善を図っていく予定です。

太陽光の経年劣化、減衰率 について

▼有償オプション: より高密度・高精度の日射量DB(過去実績 / 予測値)の提供も可能
より高精度の日射量・発電量の過去実績値や予測データをご希望のお客様には別途有償オプションとして、以下のようなデータ提供も可能です。エネがえるBizへの高精度日射量DBの反映はお客様のフィードバックを集めながら検討しております。
また高精度日射量DBのAPI提供はエネがえるBizとは別途、個別案件毎に蓄電池メーカーやリソースアグリゲーター等に提供しております。ご要望の方は営業担当( )までご相談ください。
(高精度日射量DB)
気象衛星・気象レーダーを活用した解析日射量DB
国内15万地点(5kmメッシュ) の情報密度
実測値により近い高精度の日射量シミュレーション等に活用
任意の年・月・日・時単位や平均値などの参照] も可
※日射量・発電量は 2006年1月~2020年12月(情報入手次第アップデート)における気象衛星ひまわりの雲画像解析により作成された日射量データの平均値 から計算
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